実践の内容
4年生・国語の新聞を作る単元において「グループの考えるクラスの良さを家の人に伝える」というテーマで学習を行いました。この授業で付けたい力として3点設定しました。
- 相手や目的を意識して集めた材料を比較したり分類したりする力
- 段落相互の関係に注意して文章の構成を考えて書く力
- 自分の考えとその理由の関係をはっきりさせて書く力
新聞の作成には〈E-REPORT COMP〉を使用しました。
授業の流れ
子どもたちがとったアンケート
完成した新聞は家の人に渡したり、参観会で掲示したりした
グループ内の他のメンバーの保護者宛に書いた手紙。保護者からも感想をもらった
①教材文を読む
新聞の特徴や作成の流れを確認する。
②新聞に何を載せたいか話し合う
家の人に伝えようというアイデアは子どもたちの中から出てきた。そこで、何を伝えたいかクラスで話し合い、「クラスの良さ」を伝えることとした。
③各グループでどこがクラスの良さなのかを話し合う
インタビューやアンケートを取り入れ、自分たちの思うクラスの良さが本当に合っているのか裏付けの情報の収集も行った。
④個人で下書きをする
全員に書く力を付けるため、教材文で学習したことを活かしながら、集めた情報を元に、個人で下書きをする。
⑤グループでまとめる
個人で書いた下書きを持ち寄って、グループでまとめる。個々の下書きの良いと思ったところに赤線を引き、赤線の数が多かったところを中心にグループの記事としてまとめていく。
⑥新聞を作成する
〈E-REPORT COMP〉を使って新聞を作成する。写真の撮影から記事の作成まで、タブレット端末で行う。
⑦家の人に読んでもらう
印刷したものを家の人に渡して読んでもらう。グループ内の他のメンバーの保護者宛に手紙を書き、感想をもらう。
授業デザインのポイント
●相手意識・目的意識
単元を通して目的意識・相手意識を持つことができました。
●ワークシートや教材文での指導
ワークシートを使ったり教材文を使ったりすることで、どの児童も段落相互の関係に注意して文章を書くことができ、画像と文章との関係を吟味することができるようになってきました。
●保護者との交流
保護者から良い評価をもらうことで、子どもたちの自己肯定感を高めることができました。
発表の様子
質疑応答では、iPadの扱い方についてや、テーマの設定の仕方についての質問があり議論が行われていました。