実践の内容
英単語の複数形にはどのようなルールがあるのかを整理して学習する授業を行いました。自分で調べることにより、ルールの認知を確実にすることをねらいとしました。自分なりに整理することで、知識の定着を図りました。英単語の整理には〈E-VOLVOX〉を活用しました。1人1台のタブレット端末環境が整っているため、家庭学習として行ってもらいました。
授業の流れ
不規則変化の部分を赤くするなど、デザインの工夫がされていたり、高校の参考書の端にしか書かれないような細かいルールまで調べてくる生徒もいた
①分類の階層を設定する
考えを三つに階層化できる〈E-VOLVOX〉の特徴を活かし、英単語の分類のルールを教師が指定する。
〈E-VOLVOX〉の階層分け
第一階層 | 名詞の複数形をつくるルール |
第二階層 | ルールに基づいた例示 |
第三階層 | 例文・使用例 |
②単語を分類する(家庭学習)
参考書やインターネットの情報を基に、まとめ方を工夫しながら分類する。
③交流する
お互いにまとめたものを見合う。
授業デザインのポイント
上の階層のプレートに下の階層に入れたいプレートを重ねると、下の階層の入り口(土管のマーク)が現れる
●回数を重ねるごとに情報や知識をうまく活用できるように
単純にルールだけ書いていた生徒が、他の生徒のまとめ方を見て何度も作り直すうちに、自分の考えや思考をうまく整理できるようになりました。さらに動詞の三人称単数現在形のまとめにも応用しました。
●〈E-VOLVOX〉での作業が知識の定着を促した
アプリケーションの性質上、第一階層にあるプレート(上位概念)を確認してその下の階層(下位概念)を作っていくことになるので、その都度ルールを確認しながら作業ができたことが、知識の定着に繋がったのではないかと思います。
発表の様子
それぞれの生徒が自分なりにアプリケーションを使いこなす様子に、受講者の先生方は興味を持たれたようでした。学習を通した子どもたちの成長や変化に関する質問が挙がりました。