実践発表

生物 中学2年
「メンデルの無念を晴らせ!思考を整理するプレゼン作成」

岩﨑 有朋 先生(岩美町立岩美中学校 教諭)

実践の概要

6人のグループに2台ずつiPadを配布し、「メンデルの法則」を説明するプレゼンを作成させました。他者に対して自分たちの言葉で説明することで、理解を深めさせることを狙いとしています。授業で使用した〈E-VOLVOX〉は、メインストーリーを中心に、それを補足するサブストーリー、それらのさらに詳しい内容といった形で複数の構造的なプレゼンを作成できます。従来のプレゼンでは対応が難しかった発表中の質問にも対応できるので、生徒同士の対話による、より深い学びを実現することができました。

実践の内容

①教科書を読み取り、説明の内容を考えながらプレゼンを作成していく。うまく説明できない部分は、教科書に立ち返り、学び直す。

②教科書に載っている実験の中から、説明に必要なものを選んで行い、様子を記録する。実験結果はプレゼンに反映させる。

③生徒同士で中間プレゼンを行う。課題を洗い出し、説明内容をブラッシュアップしていく。

実践のポイント

●構造的なプレゼンを作成しながら、思考を整理

プレゼンの作成には、構造的なプレゼンが作成できる〈E-VOLVOX〉を使用しました。3階層にスライドが分けられ、階層が深まるごとに詳しい内容を解説するプレゼンにしていくことができました。プレゼンを作りながら、メンデルの法則に関する知識が整理されていくのです。

●対話を生む授業デザイン

授業の中で対話を生み出す仕掛けをしていくよう意識しています。プレゼン作成の場面では、6人のグループに2台ずつiPadを与えることで、必ずグループのメンバー同士で相談しなければプレゼンが完成しない状況を作り出しました。さらに発表の場面では、聞き手側に対して、発表中にわからない点があったらその場で質問をするよう指導しました。その結果、発表者側は聞き手からどんな質問が来ても返答できるよう、より詳しい内容まで調べるようになります。このように、プレゼン作成や発表の中で対話を生み出すことで、より学びが深まっていくのです。

授業で使用した製品

iPad用アプリ〈E-VOLVOX〉

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