実践発表

国語 小学4年
「委員会新聞をつくろう~相手意識を持って伝わる写真を選ぶ~」

田口 優 先生(金沢市立杜の里小学校 教諭)

実践の概要

委員会について調べた新聞を作成。完成した新聞は、来年度から入る委員会を決める参考にしてもらうため、他のクラスの4年生にも読んでもらうようにしました。学習のゴールを設定することで、目的意識・相手意識を持って課題に取り組めました。本時では、新聞の文章を考えた後、タブレットPCでの作成に入る前に「記事に合う写真の選び方」についてポイントを学ぶ学習を取り入れました。学習には、練り合い学習支援ソフト〈Lagoon〉を使用しました。

実践の内容

①1つの例文と3枚の写真を提示。まずは個人で例文に合う写真を1つ選ばせる。

②それぞれが写真を選んだ理由についてグループの中で話し合う。写真はグループに1台のタブレットPCに表示させて共有した。拡大したり、写真を選んだ理由の根拠を付せん機能で書き込んだりしながら話し合い、最終的にグループで1枚の写真に決める。

③各グループが選んだ写真と、その理由についてクラス全体で共有し、写真選びのポイントをまとめる。

実践のポイント

「可視化」と「共有化」の場面でICTを活用することで、以下に示す児童の課題を解決することができました。

●根拠や理由をはっきりさせて話す

〈Lagoon〉の機能により、写真を選んだ根拠となる部分に○を付けたり、「付せん」に理由を書いたりすることで思考が整理され、わかりやすく発表することができました。

●教室全体で意見を共有した中から意見を取り入れて考え直す

電子黒板上に各班のタブレットPCの画面がリアルタイムに表示されるため、他のグループの考えをもとに、児童が自分のグループの考えを見直し、修正することができました。
また、各グループの「付せん」を抽出して、電子黒板に映す機能を使ってクラス全体で共有する際、付せんの一覧から共有する「キーワード」を見つけて学習を深めることもできました。

●違った答えを出すことへの抵抗がなくなる

タブレットPC上での操作は間違ってもすぐに直すことができるので、児童は安心感を覚え、間違った答えを出すことへの抵抗を感じなかったようです。その結果、普段のグループでの活動以上に活発に話し合うことができていました。

授業で使用した製品

練り合い学習支援ツール〈Lagoon〉

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