実践発表
社会6年 「3人の武将と天下統一」
理科6年 「体のつくりとはたらき」
山本 直樹先生 (京都府京都市立桂徳小学校)
社会
実践の概要
「長篠合戦図屏風」を観察し、どんなものが描かれているか見つけることを通して、戦国時代の戦いの特徴をつかみ、なぜ織田信長がこの戦いに勝つことができたのか分析しました。
実践の内容
①「長篠合戦図」を観察する。
グループで「長篠合戦図」を観察しながら、どんなことが描かれているか見つける。
ICTはここで使う!
子どもたちがグループで1台持っているタブレット端末に「長篠合戦図」の画像を配信し、画面上で拡大して細かい部分まで観察しました。
見つけたことはデジタル付せん紙に書き込んでいきました。デジタル付せん紙の色は見つけたことの分類ごとに変えます。後で整理・分析をするときに役立ちます。
②意見を共有する
グループごとに調べて分かったことを発表。「織田軍は鉄砲を使っている」などの他、「よろいを着てない人がいる」などの意見が挙がった。
ICTはここで使う!
電子黒板でそれぞれのグループのタブレット端末の画面を提示すれば、全体ですぐに意見を共有することができます。
③解説を加える
先生が大切な意見をピックアップして紹介したり、解説を加えたりする。
ICTはここで使う!
デジタル付せん紙を色ごとに集約することができるので、各班の意見を分類ごとに集約することができます。
理科
実践の概要
胃や腸などの消化器官の働きを発展的に調べ、分かったことを交流しました。
実践の内容
①消化器官の位置を確認する
人間の体内図をなぞり、消化器官の位置を確認する。
ICTはここで使う!
各班のタブレット端末に人間の体内図の画像を配信し、デジタルペンでなぞってもらいました。消化器官ごとにペンの色を変えると、位置がわかりやすくなります。
②各消化器官の働きを調べる
各消化器官の働きを発展的に調べ、分かったことを挙げていく。
ICTはここで使う!
胃は赤、小腸はオレンジという様ににデジタル付せん紙の色を決めてわかったことを付せん紙に書きこみます。すると、付せんの色別(消化器官別)に意見を整理表示できるので、調べてわかった内容を一目で確認することができます。
③わかったことを発表する
各班のタブレット端末の画面をプロジェクターで拡大提示し、わかったことを発表する。
ICT活用のポイント
「拡大して細かいところまで観察できる」
資料集を使う場合は、もともと精細でない画像を虫めがねで見ることになり細かいところまで観察できません。タブレット端末なら指で拡大表示できるのがメリットです。
「付せん紙一覧の機能で意見を整理しやすい」
色分けできるデジタル付せん機能で、意見がとても整理しやすいです。そのため、子ども達の気づきがグループ間で共有しやすかったです。